枕盗難

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【DIY】自分でミュージックビデオを作る① 【機材編】

 

1. はじめに

MVっていうとどうしてもある程度のところまで行っているバンドがやることって思う方もいると思いますが、今はそんなこともありません。

みんながみんな当たり前のようにMVを撮ってyoutubeに公開する時代です。

 

あなたは音楽を見つける時どうのような形で見つけますか?

 

それはyoutubeだったりsoptifyだったり様々だとは思いますが、入口はSNSだと思っています。人のリツイートが回ってきたから、おすすめしてたから 大体そういうところで視界に入ってしまい、ワンタッチで聞いてしまうわけです。

 

リスナーはその時その添付ファイルを再生するかしないか選択するわけですが、静止画だけの場合とそれらしい映像がついている場合、結果は確実に変わってきます。

タッチするまで音声が再生されないという形式の投稿にもかかわらず静止画だけではタッチして聞くフェイズまでいってくれという方が難しいと思います。

 

今の音楽は音だけではなくビジュアルも含んだ総合芸術です。

結局のところ人間は聴覚情報より視覚情報の方が重要としているため、音だけで勝負なんて言ってられない時代にもうなりました。

 

映像とは現代においてはあなたの曲を聴いてもらうための入り口として必需品であり、早急に作るべきものであるわけです。

 

2.MVはめっちゃ高い

MVは高いんです。みんな撮らない/撮れなかった理由はこれに尽きます。

今回はリリックビデオなどではなくメンバーの演奏シーンが移るようなものを指しますが、普通にプロに依頼したら20~40万くらいはかかります。

案外映像作家さんも機材をすべて個人所有しているわけではなくて、色々なものをレンタルしていたりするのでしょうがない金額とも言えます。(音楽もライブ機材レンタルが主流になると幸せなのにと思います....)

 

プロにお願いすることで得られる恩恵としては以下のようなものがあると考えています。

  • 暗所撮影可能
  • 背景ボケetc カメラのメリット
  • 切り替えエフェクトの豊富さ
  • 編集の手間がない

 

暗所撮影とカメラ特有のメリットというと中身が少しかぶっていますが、プロにお願いしていると証明もレンタルしてくれていたりするので暗所でも余裕で撮影ができますし、一眼レフ特有の玉ボケを使って幻想的な映像に仕上がります。

また、編集能力も格段に上です。平凡な映像も切り替えエフェクト等でおしゃれに見せることができます。

 

これだけ恩恵があるなら高くても頷けます。ただ、映像は案外自分でも作れるなあと感じています。少なくともDTMもより断然簡単にクオリティを高そうに見せられます。

 

でも逆に条件を満たせていれば自分でも作れることになりませんか?

 

  • 暗所撮影可能 → 明るいところで撮影
  • 背景ボケetc カメラのメリット 
  • 切り替えエフェクトの豊富さ → 派手なエフェクトを使わない
  • 編集の手間がない → 自分で頑張る

 

しっかり明るいところで、3Dモデリングだったり派手なエフェクトにこだわらなければカメラ代だけで案外作れることがわかります。

 

これならやっぱり安い。 少しできそうな気になってきましたか?

 

3.カメラはiphone

一眼レフカメラ等を使えば気軽に背景ボケした映像とかも撮れますよ~って話していましたが、そもそも画質等の問題で素人が撮ることは不可能でしょって思われるかもしれませんがそんなことないです。iphoneでも撮影できます。

 

MVを作ったあなたはそれを用いて何もするかもう一度確認しましょう。

 

SNSでの広報ですよね。

SNSで使うにはどれだけのスペックが必要になるのかを見ます。

 

①画質

まずSNS、今回はtwitterinstagram、lineのタイムライン辺りを対象にします。

そんなに画質が必要にならないことは明白ですよね? サービスによって再生時の画質上限値がありますし、大体1080p(フルHD画質)くらいが上限なもんです。

 

問題のyoutube。これもフルHDであれば問題ないですが欲を言えば2K画質出せれば良いなあってくらいで、フルHD画質でも問題ありません。今じゃ8K6Kなんてもののありますが、youtuberの画質も大体良くても2Kくらいです。そもそも数年前までフルHDくらいの画質でしたから......

 

②コマ数

フレームレートってご存じですか? 映像にあまり関心のなかった人には聞きなれない単語かもしれません。

フレームレートは、動画において、単位時間あたりに処理させるフレーム数(静止画像数、コマ数)である。通常、1あたりの数値で表し、fps: frames per second=フレーム毎秒)という単位で表す。

フレームレート - Wikipedia

 

つまり1秒間に何コマ表示させるかという話になります。(単位fps)

ミュージックビデオの多くは1秒で24コマ、つまり24fpsで作成されます。

TVは29.97fpsだったりするのですが、映画が24fpsってところでMVも24fpsで作成されることが多いようです。ただ24じゃないといけないということはなく、自分は30fpsでも問題と考えます。

ちなみにyoutuberなどにみられるヌルヌル動く動画60fpsとかの動画です。あれはやりすぎなのでやめましょう。 

 

③満たすカメラ

必要なスペックって

 

・HD画質(できれば2K以上)

・24か30fpsで撮影

 

になります。

 

 

次にiphone。 このデータはiOS 11以降のものです。

 

画質 フレームレート 1分間の保存サイズ 備考
HD画質
(720p)
30fps 40MB 領域節約
フルHD画質
(1080p)
30fps 60MB デフォルト
60fps 90MB よりスムーズ
4K動画 24fps 135MB 映画のスタイル
30fps 170MB 高解像度
60fps 400MB 高解像度、よりスムーズ

※4K動画の24fpsと60fpsは、iPhone 8またはXのみで選択可能https://usedoor.jp/howto/digital/iphone-ipad/douga-video-satsuei-gashitsu-framerate-henkou/ より参照

 

最近のiphoneはホントにすごいと思います。

もうiphone11 proとか持ってたら十分本格的な映像を作れると自分は思います。

 

iphone8以降を持っているメンバーがいればMVを撮影できると思うと時代は本当に変わりました。みんな気づいていないだけでポケットの中にチャンスはあったわけです。

 

4.結論と次回への引継ぎ

 

結局MV作るのに何がいるのかまとめます。

 

  • カメラ → iphone(8以降の機種)
  • 編集 → PC

これだけです。みんなiphoneを握りしてMVを作り出そう!

 

次回は撮影に向けの準備について

【2万円の価値】ブッキングライブとそれ以外の活動の話 【問題提議】

 

この話の続きになります。

 

bandoperationsupport.hatenablog.com

 

 

1. 2万円の価値

前記事で休日のブッキングライブのノルマは3万円くらいで10人も呼べたら万歳ですと記事にしました。

大体1500円チケットが20枚をノルマとしてサークル所属の学生バンドでもない限り10人程裁けてたら万歳で、頻繁にライブしていると平均6~8人程で大体チケット収益1万円で2万円ほどマイナスが出るのが現実だと思います。

 

あなたのバンドは2万円あったらどんなことができますか。

2万円であれば休日ブッキングライブでアプローチがかけられる37人以上にチェックさせる方法がないか 色々な方法を模索していきましょう。

2. 一般的な使い道

バンド銀行=バンドとしての貯金 に2万円あったとき、ほとんどのバンドはどのように動くでしょうか。

 

大抵はこうだと思います。

  • ノルマに使う
  • 打ち上げ代に使う
  • 新しいTシャツを少量作る

 

この使い道達の特徴は2点あります。

 

1点目はライブハウスでしか展開していないことです。

ノルマに使う=ライブに出ることでお客さんが映像を取ってくれてSNSに上げてくれるなどの展開のされ方もあるかも知れませんが基本的にはライブハウス内で完結してしまっています。

 

2点目は有限であることです。

物販などはその後お客さんがライブハウスに着てきてくれたりメリットは多いのですが、基本的には売り切りですし2万円で作れる量=展開できる量は精々10枚程度でありこの恩恵はあまり受けられないと思います。そういう意味でこの3点は全て有限資材であるといえます。

 

 

3. みんなと違うやり方

どうしてもパッと浮かぶ方法というのは現場主義になってしまうものですが、考えてみてください。

集客で並ぶ名前って基本同じような顔ぶればかりで新規性は少なくないですか?

つまり事前準備のない現場主義とは既存のファンにむけた過剰サービスにしかなっていない可能性があるということです。

 

ブッキングライブでの記事でも書いていましたが、ライブは認知してくれている人がいるから成り立ち、興味を持ってくれそうな人以外には感銘を受けてもらえません。

 

良いライブをしたときのフィードバックを増やすには

ハマってはいないけどバンド/ジャンルに関心のある人にライブを見せる

ことが重要になってきます。

 

あなたの現状はどうでしょうか 常連客じゃないけど興味を持ってくれている人が多ければ現場主義な課金は重要といえますが、そうでない場合は以下のような方法を試してみる価値があります。 

 

4. オススメの使い方

2万円という限られた中でもやれることはいっぱいあります。

 

  • サブスクでリリース
  • 音源制作
  • MV作成

 

 ①サブスクでリリース

 

過去の記事で収入を求めるならサブスクよりCDの方が良いと述べていましたが、これは広報手段として使用する方法です。

tunecore様の委託でサブスクでリリースした場合が以下の通りの金額となります。

 

<アルバム>

1年間 4,750円 (税抜き)
2年間 8,560円 (税抜き)
3年間 12,370円 (税抜き)

 

例えば1年間リリースして5000円。サブスクでもリリースしている影響でCDの売り上げが落ちたとしても15000円まで許容できると考えると一回ブッキングライブを我慢する価値は十分にあるのではないかと考えます。

 

②音源制作

 

これも過去記事で話をしていましたが、あれやこれや上手いこと節約することで2~3万円ほどで音源を完成させることは可能です。ニュースがブッキングライブの告知しかないような状態は良い状態とは言えないので、思い切って配信シングルリリースしてみるなどはいかがでしょうか。

bandoperationsupport.hatenablog.com

 

③MV制作

 

映像作品といえば高価なイメージがあると思いますが、安価で作成する方法もいくつかあります。その中の手法を駆使すれば総額2万円で本格的なMVの撮影が可能です。

自身もMVの撮影を行ってきましたが総額はレンタカー込みで2万円を切りました。

その辺りの話はまた後日記事にしたいと思いますがそういった手もあるということを視野に入れましょう。

 

5. 結論

今回はブッキングライブに出ない/ペースを考えるという選択肢があるという内容でした。

バンドをやっている方の多くは"ライブが楽しいから"を理由に活動していると思います。

その中で非現場主義な立ち回りは中々めんどうなことだとは思いますが、結局のところめんどうなことこそ周りがあまりしていないことであり、それを行うことで周囲との差別化が可能になってきます。

 

ただ、みんながこの記事で述べたようなことをしていくとライブハウスは衰退していくでしょう。現に特定のジャンルでは音源重視が先行し衰退してしまった/廃業したライブハウスもあります。

 

もしあなたがブッキングライブ以外の様々な手を試してみるのであれば周りのバンドを巻きまず、まずあなただけでやってみましょう。みんながブッキングライブに出なくなればライブハウスは確実に潰れます。

ライブハウスの営業日が150/365日で、バンドが年に1回リリース企画を打つとするなら単純に100くらいのバンドが同じ箱に毎年お願いして一般のイベンターも....って無理な話だと思います。そうじゃなくてもライブハウスが如何にギリギリのところにいるかという話です。

 

遊び場がなくなればバンドもできません。これは事実です。

ただ摂取される立場である必要もありません。

 

なのでみんながそうなるのではなく、やるならあなただけでやりましょう。

頭一つ出るとはそういうことだと思います。

 

【ブッキングライブ】平日?休日?出るべきライブ

 

 

ブッキングライブ問題について検討致します。

 

1.ブッキングライブとは

ライブハウスのスタッフが主催するライブイベントのことを「ブッキングライブ」といいます。

会場スタッフが主催するので、場所は一部の例外を除いて、その会場ライブハウスとなります。

ブッキングライブでは、日時、演奏時間、タイムテーブル、出演アーティスト、ノルマ(もしくは参加費)などの条件を、会場ライブハウス側が設定します。

ライブイベントの分類:ブッキングライブとは|音楽活動のヒントwww.3on3live.biz

 

ブッキングライブはライブハウス側主導で行われるライブであり、多くの場合チケットノルマが課せられます。

そして多くの方が経験していると思いますがそのノルマの金額は集客でペイできないこと多いです。

ペイできるようになっている場合はそもそもブッキングライブでノルマがかけられないor企画ライブを行うことで収益をあげられるケースが多いと思います。

今回はブッキングライブでノルマをかけられるけどチケットを捌ききれないバンドを対象に話を進めていきます。

 

2.ブッキングライブに出るメリット

まずアマチュアバンドがバンドがブッキングライブに出るメリットを纏めていきます。

ライブハウスに寄ってはジャンルも堅めず"とりあえず出てくれるバンドを出す"イベントもある現実があり、

 

ライブに出たのに楽しくなかった。

お金まで払ってたのに。

 

と落胆した経験があると思います。

 

ただブッキングライブも悪いことばかりではありません。メリットとデメリットをまとめました。

 

<出演メリット>

  • ライブができる
  • 新規顧客獲得
  • 新規の仲の良いバンド獲得
  • ライブハウス側と仲良くなる
  • ニュースが増える

 

<出演デメリット>

  • お金がかかる
  • 顧客が極端に少ない場合がある
  • ジャンルレスなことがある
  • 平日ライブが多い

 

ブッキングライブに出られる1番のメリットはやはりライブができることだと思います。

始めたてのバンドの場合ライブする機会がないというのは悩みの一つであると思います。

 

またバンド活動を行う中でニュースの量はとても重要になってきます。

常にニュースがあるというのは顧客、他バンドから見て

"ノッてきてる"

"売れてきてる"

と錯覚させる効果があります。その点ではブッキングライブに沢山出演することも一概に悪いことでもありません。

 

ただこのニュースも他者に認識させなければメリットとしては働かず空回りになってしまうことは覚えておきましょう。

 

 

次にデメリット。

お金がかかることは一旦隅に置いておいて

  • 顧客が極端に少ない場合がある
  • ジャンルレスなことがある
  • 平日ライブが多い

この3点は非常に重要な要素です。 

先程述べた通り、認識されなければ意味がないということで、お金をかけているのにかなり勿体ないということになります。

 

3.ブッキングライブの問題点

じゃあメリットがより大きいライブに出れば良いという話になるのですがブッキングライブの問題点は選り好みしにくい性質にあります。

当たり前ですがライブハウス側もブッキングライブを行うことで知名度、収入を狙うわけなので必ずしも双方にデメリットがないということにはなりません。

 

そう 1点目の問題は

ライブを選べないことです。

 

ライブが選べないとなると良い日、悪い日というものが出てくるわけでそうなった場合、2章であげたデメリットが重なり、結果として新規顧客増加や、(客も少ないので)効率的にステージングが上手くなったりもなく、

 

ライブして楽しかったしか残らないです。

それが2つ目の問題点となります。

 

この問題点たちをどうにかして解決したいのですが、ブッキングライブは対バンやその他諸々の条件を見て選り好みすることはできません。ライブハウス側が決定するものですし、中身を見て断るスタイルを取っていたら以後誘われることはないと思います。選べるとすれば精々平日か休日かくらいなもんです。(仕事や学校を理由に平日のライブは出れないとか言いやすいし....)

なので今回はせめて平日と休日どちらの方が効果が高いか見ていきましょう。

4.休日と平日での効果の差

ブッキングライブにも当然平日に実施されるものと休日に実施されるものがあります。

近年ではバンドの減少も相まって休日のブッキングライブをガンガン行っているライブハウスも多いです。

 

対バンや連休かどうかなどの兼ね合いからかけられるノルマの金額は変わってきますが、大体平日で2万円程、休日で3万円ほどのライブハウスが多いと感じています。

①平日

 

当たり前ですが平日のライブより休日のライブの方が人は集まります。

先程から何度も言っていますがライブができてうれしいという部分以外のメリットを満たすにはとにかく認知されることが重要になります。平日のブッキングライブでは客席が完全に埋まることは基本ありませんし、現実は小さいライブハウスに1/3くらいのお客さんです。

 

もしキャパシティが150人のライブハウスで出演バンド数5バンドの平日ブッキングライブに出演し、フロアが1/3いるかなくらい場合、大体40人ぐらいの人がいることになります。

 

演者(自バンド除く) = 4(他バンド) * 4(1バンドの構成人数) = 16

お客さん       = 40(フロアにいる人) - 16(演者) = 24

          計40人

 

40人の内訳はこんな感じになると思います。 対バンがみんな見てくれている前提になりますが....

で、お客さんが24人いた場合そのお客さんはどのような傾向を持っているのでしょうか。

5バンドの中で集客面で秀でたバンドもいるとは思いますが、今回は平日ライブの平均として集客力はみんな同じとします。

そうしますと1バンドに付き大体4,5人ほど集客できている計算になります。学生でサークルに所属しているバンドなら少ないくらいに見えますが、バックに何もない なおかつ社会人が多いバンドだと平日で5人呼べていたら上々だと思います。

 

そして出演してるバンドの半分が自分のジャンルと合致して客層が一致する可能性があると過程すると

お客さんとしては12人

バンドとしては2,3バンド(10人)

計22人

を対象にアプローチをかけていけることになります。

 

②休日

平日の方で細かな計算を行ったので休日の方は色々省いて記載します。

基本的に平日と同条件とし、ライブハウスのキャパシティ150人でフロアは大体半分いかないくらい埋まっている=70人ほどとし、出演バンド数も5バンドとします。

 

演者(自バンド除く)    = 4(他バンド) * 4(1バンドの構成人数) = 16

お客さん          = 70(フロアにいる人) - 16(演者) = 54

             計70人

 

各バンド目当てのお客さん = 54(お客さん) / 2       = 27

似ているバンドのメンバー = 16(4バンドの総計) / 2,3      = 約10

                              計37人

 

③費用対効果

 

<平日>

20000円 / 22人 =909.09090..... 

 

<休日>

30000円 / 37人 = 810.81081.....

 

はい。一人に付き800~9000円でアプローチできるということで出演バンド数が同じ場合平日休日でどちらが極端にメリットがあるということはありません。

今回平日と休日で出演バンド数が同じと想定し、ノルマ金額も決め打ちにしたためなんとも言えない部分はありますが、ブッキングライブでは対バンも選べないので平均化すると実際こんなもんなのかも知れません。

 

5.結論

ブッキングライブは平日と休日でどちらが特別秀でているということはないことがわかりました。

正直なところ自身の体感としては平日でのライブの方が得たものが少ないと感じることが多かったので意外な結論となりました。数字に起こして見える化することの重要性を再認識致しました。

 

平日というと用事を調整して、仕事を休んで、学校をサボって...色々な条件をクリアしてライブに出演するわけなので実際の労力でいうとやっぱり休日にライブする方がコストパフォーマンスは良いと感じていたのかも知れません。

 

ただ休日をバンド以外に使えるからとメリットに感じる人も中にはいるでしょうし一概にこれが正解とはいえませんがブッキングライブに頻繁に出る場合はお金と効果だけ見た場合数字上は効果にあまり差がないという結論となりました。

 

次は ブッキングライブのノルマのお金を別のことに使うという選択肢についての記事を書きたいと思います。

 

ではまた

 

【リアンプ】音を工夫して音源作成費用を削減

バンドで音源をリリースする場合様々な作業、工程がありその最終系として.wavのファイルが完成します。

音源作成する中で他者に委託するべき部分、自身で補うべき部分を明確化することでクオリティを担保した上で投資金額を削減する為の方法をこちらの記事で述べていきます。

 

 

1.音源作りに必要なフェーズ

音源(今回の記事ではパッケージングされたものではなくファイルそのものを指します)はどのような工程で作業が行われ、完成ファイルとなるかを整理します。

 

  1. 各種サウンドメイク
  2. ドラムレコーディング
  3. ギター、ベースレコーディング
  4. 鍵盤etcレコーディング
  5. ボーカルレコーディング
  6. ミキシング(アレンジ)
  7. マスタリング

 

レコーディング順は重要度により多少前後する部分はあると思いますが基本的にはドラムのレコーディングから始まり、後に上に乗っかる楽器をレコーディングしていく事が多いと思います。

 

 

2.フェーズ別 必要な能力整理

前章で音源作成におけるフェーズを整理しましたが各フェーズでどのような能力が必要であるか整理していきます。

この整理を行うことで自分で出来るフェーズを浮かび上がらせることができますし、これから自分が身につけるべき能力の把握にも繋がります。

 

①各種サウンドメイク

自分の判断で好きな音をつければ良いから問題ないと考える方が多いと思いますが、現実は異なります。

最終的な音源の完成イメージに近い音=帯域知識を基にミックスする前提で取られる音があるなどの要素からエンジニア任せた方が良い結果が得られる可能性の高いフェーズです。

過去にレコーディング経験のある方では自分が思っていたものより良いものが返ってきた経験がある方も多いと思います。ミキシングは音を補正するものであり根底から変えるものではないことを念頭に入れておきましょう。


②ドラムレコーディング

チャンネル数の多いミキサー/オーディオインターフェースを持っている場合、スタジオのマイクをレンタルして録音することは可能です。 厳密な話ですとレコーディングが複数日に跨ぐ場合にはマイク設置位置、指向性の面で音が揃わないというリスクもあります。

電子ドラムでのレコーディングという選択肢も出てきています。


③ギター、ベースレコーディング

アンプからマイクで撮るという方法では素人には中々難しいものがあると思います。アンプの音量、マイクの位置の問題でノイズや音割れが発生する可能性もあります。

近年はデジタルアンプの進化が目紛しい為、所持している方はaxeやkemper、helix等でラインレコーディングすることがアマチュアの場合圧倒的にコストパフォーマンスが高いと言えます。事実現場でも完全にデジタルアンプで仕上げることが多々あります。 

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④鍵盤etcレコーディング

ピアノの場合に置いても今日では殆どがデジタルのモデリング鍵盤、シンセサイザーで音色を作成、プレイしていると思います。こちらもギター、ベース同様ラインレコーディングが可能です。

 

⑤ボーカルレコーディング

ボーカルのレコーディングはポップガード等必要なものはありますがそこまで難しいものではありません。またボーカルのレコーディングではコンデンサマイクが必須であるという認識の方が多いかも知れませんがそんなことはありません。むしろ素人がレコーディングする場合においては外部の音を拾いやすいコンデンサマイクではノイズが原因でむしろ使用不可能な音が撮れてしまうことも珍しくありません。 

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⑥ミキシング(アレンジ)

レコーディングされたそれぞれの音を混ぜ、すべての音が綺麗に聞こえるように調整をかけていきます。

音圧戦争なんてワードがあるくらい最近の音楽 特にアニソンは音圧が高く所謂"海苔波形"です。

音圧の高い音源はしっかり帯域の棲み分けがされているからこそできるものです。また本格的なミックスは高性能なプラグイン等でないと構成できない部分がどうしてもあり、プラグインを調べる/使えるようになる時間、買うお金等を考えた場合 音源制作の中で最もコストパフォーマンスが低い工程と言っても差し支えはないと思います。

だからこそ面白いですし出来ることによるメリットも多いのですが…。


⑦マスタリング

端的に言いますとミキシングが終わった音源をいつも聴いているパワーのある音に変える/底上げする工程のようなイメージです。

ミキシング同様に専門的知識が必要となります。

 

フェーズ別に作業を確認した時、自分でできそうと思ったものはなんだったでしょうか。

恐らく皆さんは

ミキシング/マスタリング>>>サウンドメイク>>>ドラムレコーディング>その他レコーディング

と感じたのではないでしょうか。

難しいと感じてもDTMをかじってさえいれば乗り越えられるフェーズもございます。

 

 

3.セルフレコーディングしよう

①ドラム

書き忘れていましたがアマチュアでリズムを完璧にキープして叩けるドラマーは殆ど居ないと思います。どれだけ上手くてもバスドラのデータに大幅に修正が必要になったりするものです。修正が増える=時間がかかる=費用増加です。

 

そこで今回オススメしたいものは打ち込みドラムです。

 

打ち込みドラムを行ったことがある人では"これで音源化は難しい"と感じた方も多いのではないかと思います。今回推奨したい方法は音色等細かな部分をエンジニアに投げる方法です。

 

打ち込みドラムはmidiという譜面のようなもので打ち込まれることが殆どです。

<midiとは>

MIDIは、電子楽器の演奏データを機器間で転送・共有するための共通規格である。

 

ドラム音源を所持しているエンジニアに依頼することでレコーディング費用をゴッソリ削減できる場合があります。

現在では電子ドラムでレコーディング→譜面のみ抽出→あとから音色の交換というケースも増えていることからドラム音源を所持しているエンジニアも増えました。事前に確認さえすれば安心してお任せできると思います。 

 

またエンジニアによっては別途ベロシティ(ドラムの要所要所のニュアンス)も調整してくれる場合があり、こちらの調整をプロに行なってもらう事でクオリティが飛躍的に向上します。

 

依頼するエンジニアによって金額は変わりますが間違いなく愚直にレコーディングするより価格を抑えられますし、時間の削減にも繋がります。

 

<レコーディングした場合>

・スタジオ代

・その場でのエンジニアの立ち会い

・音色選定(タム類のチューニングetc)

 

<打ち込みの場合>

・スタジオ代→自宅で採譜

・その場でのエンジニアの立ち会い→なし

・音色選定(タム類のチューニングetc)→プリセットを調整

 

パッドを叩いてリズムを打ち込む!-ドラム音源に最適なMIDIパッド・コントローラー|サウンドハウスwww.soundhouse.co.jp

 

 

②ギター、ベース、鍵盤etc

axeやkemperなどのデジタルアンプをラインレコーディングするという手段があると先に述べましたが、こちらもドラム同様後から音色を差し替えます。

 

自身でオーディオインターフェースに接続してドライ(エフェクトが何もかかっていない原音)をレコーディングして音色の設定はエンジニアに投げる方法です。

音源制作を行うという状況になった時、デモ音源が作成されていると思います。 

エンジニアにデモに近くより高品質な音に変えてもらう事でクオリティを上げることができます。高級デジタルアンプを所持していなくても持っているエンジニアにリアンプしてもらうという手は経費削減の面では有効であると言えます。

 

③ボーカル

先の内容からボーカルレコーディングは自身で行うことができると記載しましたが実際はレコーディングもエンジニア任せた方がクオリティの高いものが生まれると思います。

楽曲において重要な要素はボーカルとドラムです。特にボーカルは重要であり、曲の印象の殆どはボーカルで決まると言っても過言ではありません。

その為、ボーカルレコーディングをエンジニアの立合いのもと行うことで一定のクオリティを担保する為には躊躇ってはいけない投資と言えます。

 

 

4.削減できる金額

前章ではドラムを含む、各種レコーディングは素人でも行うことができると述べましたがこちらを実施することで具体的にどれだけの費用を抑えられるかまとめます。

 

<全てエンジニアが対応>

  • レコーディング時間 : 8h / 1曲
  • ブース代      : 5000円 / 1h
  • エンジニア代      : 10000円

            計45000円

<楽曲セルフレコーディング>

  • レコーディング時間 : 2h / 1日
  • ブース代      : 5000円 / 1h
  • エンジニア代      : 20000円

            計30000円

 

※各費用はアマチュアバンドが依頼するであろうレコーディングスタジオのオーソドックスな金額を記載しております。

 

 

比較から分かる通り1曲につき2万円程削減できるケースもあります。

もしバンドとして5曲入りのCDをリリースする場合ですと10万円削減できてしまいます。

10万円はアマチュア映像作家にMV作成を依頼していける金額であり、短期的な目線で見れば明らかにアドバンテージがあると言えます。

 

 

5.結論

ルフレコーディングすることでかなりの費用を削減できることがわかりました。

 

とてもDTMer目線な話となってしまいましたが、DTM周りの知識というのは音を作る上でも大切な知識を身につけてくれるキッカリとなります。積極的に触れていきましょう。

 

こちらの手法を使う場合の注意ですが、リアンプが可能かどうか等、事前の確認を必ず行なってください。

コツですが、ボーカロイド楽曲、同人音楽の対応経験がエンジニアにお願いすると良いかも知れません。

一人で作曲から音源化まで行なっている場合の多くはドラムで打ち込みが採用され、ギター、ベースについても自室で完結させる=デジタル機器で対応してることが多く、今回の手法の対応経験を持っていることが多いです。

 

 

 

バンド活動を円滑にするには金銭面の見える化は重要です。

ジャンルによっては費用対効果は変わってきますので、お金をかけるべき部分と削減するべき部分を可視化する癖をつけていきましょう。

【数字で分析】CDとサブスク どちらが良い?

こちらはかなりピンポイントな内容となっております。 この内容を鵜呑みにするのではなく、冷静に考えると為の材料としてお使いください。

 

目次 

  

1.サブスク(サブスクリプション音楽配信)とは

 サブスクとはサブスクリプション音楽配信の略称として使用されることが増えてきた単語です。

 

<サブクスリプション方式とは> 

サブスクリプション方式(サブスクリプションほうしき)はビジネスモデルの1つ。利用者はモノを買い取るのではなく、モノの利用権を借りて利用した期間に応じて料金を支払う方式。

 

wikipedia内で記載されている通り、曲をそれぞれ購入するのではなく

大量の楽曲が納められた貯蔵庫に自由にアクセスできるようにするようなイメージのシステムとなっています。

代表的なものとしてspotifyapple music、amazon primeなどが上げられます。

 

今でもCDに根強い人気のある日本では無形の対価にお金を払うこのような形式のサービスは中々流行りにくい部分がありますが、それでも徐々に利用者は増えています。

 

 

2.サブスクの流行度

海外では既にサブスクは主流となっており、spotifyで有料会員数1.08億人、applemusicで6000万人が契約者となっているようです。※2019/6時点

ただ国内では先に述べた通り、まだまだ利用者は少ないようです。

 

サブスクの利用者については2019年時点で

・有料利用者:14%

・無料利用者:13%

・非利用者 :73%

程となっており、全体としての利用者は27%となっています。

 

また、国内においては以下の4サービスの利用者が多い形となっております。

spotify

apple music

amazon music

・LINE music

 

 

 

3.サブスクのリリース方法

サブスクでのリリースでは国内ではtunecore様がサポートを行っており、そちらから各サービスへの配信が可能となっています。現状アマチュアバンドのサブスクリリースとしてはこちらを利用するのがベターと思われます。

www.tunecore.co.jp

 

こちらからはシングル(1曲)かアルバム(2曲以上)を配信する形となり、私も度々利用していますがリリース日の指定や売上推移のcsv出力などバンド運営側としても美味しい機能がしっかり準備されていました。

 

 

 

 

4.サブスクの価格

ここからが重要となる金銭のお話となります。

まずtunecore様は手数量を除いて売上金の還元率は100%となっております。

 

配信にかかる費用は以下の通り。

-----------------------------------------------------------

<シングル>
1年間 1,410円 (税抜き)
2年間 2,650円 (税抜き)
3年間 3,790円 (税抜き)

<アルバム>

1年間 4,750円 (税抜き)
2年間 8,560円 (税抜き)
3年間 12,370円 (税抜き)

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1再生に対する対価はサービスにより変わってきますが、基本は1再生1円という解釈で問題ないと思います。

(1再生における単価はspotifyでapplemusicで倍以上変わってきますが、日本ではspotifyの利用者の方が少ないため今回は1円で計算します。)

 

厳しい書き方になりますが、軌道に乗る前のバンドであれば以下のようなリスクがあるため、1年か2年ほどの契約が理想かと思っています。

・解散

・次の音源が完成する

・旬が過ぎて再生されなくなる

 

今回では配信期間を1年として計算をしたいと思います。

 

 

5.CDのリリース/販売方法

CDの制作料金はパッケージングにより値段が左右されます。

特定の店舗を引き合いに出しても仕方がないので今回は自身でいくつか利用しての大体の価格平均での計算とします。今回はよくある最小ロットで100枚生産での価格とします。

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紙ジャケ:約4.5万

5mmケース:約3万

10mmケース:約5.5万

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業者に寄っては送料、関税等が発生しますがそちらも含む大体の価格を記載しております。 今回は比較的安価で見栄えも良い紙ジャケでの販売を想定し、制作費用は4.5万とします。 

 

6.CDの価格

入ってるいる曲数で販売価格は左右されますが、今回は軌道に乗る前のアマチュアバンドを想定しているので4曲入り音源想定とします。

 

4曲入り音源の場合、ジャンルやクオリティにもよりますが安くて500円、高くても1200円程度が顧客が買ってくれる限界かなと思います。今回は平均的な800円での販売として一旦計算を行ってみたいと思います。

 

 

7.CDとサブスクの売上金比較

 

<初期費用>

・サブスク:約8500円

・CD:約4.5万円

 

<初期費用回収に必要な条件>

・サブスク:2年間で8500以上再生

・CD:57枚以上販売

 

この結果をど捉えるかはバンドのジャンルや顧客に見えているバンドのイメージで変わってくると思います。

 

・サブスク

サブスクの場合は8500再生が必要となります。4曲入りの音源集と過程した場合には2125回通して聞いてもらう必要があります。アマチュアの場合4曲中1曲キラーチューンがあったとしても回収は難しい数字な気がします。

ただメリットとして気軽に色んな人に聞いてもらえる=新規顧客の確保に繋がることが上げられます。例えばspotifyでは無料ユーザーであっても再生は可能であるためSNSでのチェックのされ方という面では強みがあると言えますがサブスク 特にspotifyはまだ日本で特別流行しているわけではないため恩恵は少ないと思われます。

 

・CD

57枚販売で回収可能となります。サブスクと同等の条件として2年間を猶予と考えたてもCDリリース時にしっかりとリリースの企画イベントを実施できれば十分に回収できる数字と言えます。またサブスクと"旬"に対する概念が異なり、後に人気が出たとしてのコレクター的な買い方をしてもらえるという強みが挙げられます。ただサブスクのように新規顧客の獲得は難しく、もし100枚全て売り切ったとしても売り上げ金は3.5万ほどにしかなりません。サブスクには売上に上限はありません。

 

 

8.結論

音楽ジャンルの特性も関わってきますが日本での音源の販売では基本的にCD販売の方が適していると言えます。

 

年齢別のデータを算出していないのですが国内でのサブスク利用者は27%ということで利用者が増えてきていることが事実としてありますが、若年層相手に自分たちの曲を聴いてもらう場合メジャーバンドの音源と同じ土俵で再生を勝ち取ることは中々大変なことであると言えます。

それは生楽器を用いた音源の場合、打ち込み音楽と異なりミキシング等でクオリティに差がつき易いことで不利になる傾向があることも要素として挙げられると思います。

 

自身もサブスクで配信を行なっていますが、サブスクの国内再生収益は少なく主力なものは海外での再生です。英詞で尚且つ発音がネイティブor誤魔化せる音(シャウト等)であればサブスクを用いた戦い方も視野に入れて良いかもしれません。

 

流通方法として、CDとサブスクの両方からリリースするという手もあります。

CDとサブスクを同時にリリースした場合は売上も分散されるため、恐らくサブスクの方で投資金額以上のものは回収できないと思いますのでバンドが軌道に乗るまではおすすめできません。

 

<まとめ>

・CDで販売した方がお得

・海外向けに戦える音源ならサブスクも視野に

・CDとサブスクの両刀は軌道に乗るまでNG

 

最初に述べての通り、これはピンポイントな比較であり全体に当てはまるものではありません。 今回のようにリリース前に一度思考するフェーズを挟むことで無駄なリスクを回避し費用対効果を高めることができます。音源が完成したからといって焦らず、一回踏みとどまって考える時間を作りましょう。

ブログ開設

はじめまして。枕盗難と申します。

 

自身が音楽に携わる中で体験してきた部分について、

こちらのブログで共有していくことが出来ればと考えております。

 

私がバンドを運営していく中で重要だと感じたものは複数ありますが、

その中でもより大切、当時知りたかった情報は

”金銭面”  ”バンドを起動に乗せるための立ち回り”

の2点でした。

 

ただ、ある程度の規模でこちらの2点について定量的な数字を基に語られているブログなどは少なく、苦労を余儀なくされました。

 

このブログでは

 

自身が音楽に携わる中で体験してきたもの = バンドを起動に載せるノウハウ

 

を中心とし、その上で必要となるDIY要素(DTM/グラフィック/ムービー)を無料で作成する手順の解説等までサポートしていければと考えております。