枕盗難

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【2万円の価値】ブッキングライブとそれ以外の活動の話 【問題提議】

 

この話の続きになります。

 

bandoperationsupport.hatenablog.com

 

 

1. 2万円の価値

前記事で休日のブッキングライブのノルマは3万円くらいで10人も呼べたら万歳ですと記事にしました。

大体1500円チケットが20枚をノルマとしてサークル所属の学生バンドでもない限り10人程裁けてたら万歳で、頻繁にライブしていると平均6~8人程で大体チケット収益1万円で2万円ほどマイナスが出るのが現実だと思います。

 

あなたのバンドは2万円あったらどんなことができますか。

2万円であれば休日ブッキングライブでアプローチがかけられる37人以上にチェックさせる方法がないか 色々な方法を模索していきましょう。

2. 一般的な使い道

バンド銀行=バンドとしての貯金 に2万円あったとき、ほとんどのバンドはどのように動くでしょうか。

 

大抵はこうだと思います。

  • ノルマに使う
  • 打ち上げ代に使う
  • 新しいTシャツを少量作る

 

この使い道達の特徴は2点あります。

 

1点目はライブハウスでしか展開していないことです。

ノルマに使う=ライブに出ることでお客さんが映像を取ってくれてSNSに上げてくれるなどの展開のされ方もあるかも知れませんが基本的にはライブハウス内で完結してしまっています。

 

2点目は有限であることです。

物販などはその後お客さんがライブハウスに着てきてくれたりメリットは多いのですが、基本的には売り切りですし2万円で作れる量=展開できる量は精々10枚程度でありこの恩恵はあまり受けられないと思います。そういう意味でこの3点は全て有限資材であるといえます。

 

 

3. みんなと違うやり方

どうしてもパッと浮かぶ方法というのは現場主義になってしまうものですが、考えてみてください。

集客で並ぶ名前って基本同じような顔ぶればかりで新規性は少なくないですか?

つまり事前準備のない現場主義とは既存のファンにむけた過剰サービスにしかなっていない可能性があるということです。

 

ブッキングライブでの記事でも書いていましたが、ライブは認知してくれている人がいるから成り立ち、興味を持ってくれそうな人以外には感銘を受けてもらえません。

 

良いライブをしたときのフィードバックを増やすには

ハマってはいないけどバンド/ジャンルに関心のある人にライブを見せる

ことが重要になってきます。

 

あなたの現状はどうでしょうか 常連客じゃないけど興味を持ってくれている人が多ければ現場主義な課金は重要といえますが、そうでない場合は以下のような方法を試してみる価値があります。 

 

4. オススメの使い方

2万円という限られた中でもやれることはいっぱいあります。

 

  • サブスクでリリース
  • 音源制作
  • MV作成

 

 ①サブスクでリリース

 

過去の記事で収入を求めるならサブスクよりCDの方が良いと述べていましたが、これは広報手段として使用する方法です。

tunecore様の委託でサブスクでリリースした場合が以下の通りの金額となります。

 

<アルバム>

1年間 4,750円 (税抜き)
2年間 8,560円 (税抜き)
3年間 12,370円 (税抜き)

 

例えば1年間リリースして5000円。サブスクでもリリースしている影響でCDの売り上げが落ちたとしても15000円まで許容できると考えると一回ブッキングライブを我慢する価値は十分にあるのではないかと考えます。

 

②音源制作

 

これも過去記事で話をしていましたが、あれやこれや上手いこと節約することで2~3万円ほどで音源を完成させることは可能です。ニュースがブッキングライブの告知しかないような状態は良い状態とは言えないので、思い切って配信シングルリリースしてみるなどはいかがでしょうか。

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③MV制作

 

映像作品といえば高価なイメージがあると思いますが、安価で作成する方法もいくつかあります。その中の手法を駆使すれば総額2万円で本格的なMVの撮影が可能です。

自身もMVの撮影を行ってきましたが総額はレンタカー込みで2万円を切りました。

その辺りの話はまた後日記事にしたいと思いますがそういった手もあるということを視野に入れましょう。

 

5. 結論

今回はブッキングライブに出ない/ペースを考えるという選択肢があるという内容でした。

バンドをやっている方の多くは"ライブが楽しいから"を理由に活動していると思います。

その中で非現場主義な立ち回りは中々めんどうなことだとは思いますが、結局のところめんどうなことこそ周りがあまりしていないことであり、それを行うことで周囲との差別化が可能になってきます。

 

ただ、みんながこの記事で述べたようなことをしていくとライブハウスは衰退していくでしょう。現に特定のジャンルでは音源重視が先行し衰退してしまった/廃業したライブハウスもあります。

 

もしあなたがブッキングライブ以外の様々な手を試してみるのであれば周りのバンドを巻きまず、まずあなただけでやってみましょう。みんながブッキングライブに出なくなればライブハウスは確実に潰れます。

ライブハウスの営業日が150/365日で、バンドが年に1回リリース企画を打つとするなら単純に100くらいのバンドが同じ箱に毎年お願いして一般のイベンターも....って無理な話だと思います。そうじゃなくてもライブハウスが如何にギリギリのところにいるかという話です。

 

遊び場がなくなればバンドもできません。これは事実です。

ただ摂取される立場である必要もありません。

 

なのでみんながそうなるのではなく、やるならあなただけでやりましょう。

頭一つ出るとはそういうことだと思います。