【DIY】自分でミュージックビデオを作る① 【機材編】
1. はじめに
MVっていうとどうしてもある程度のところまで行っているバンドがやることって思う方もいると思いますが、今はそんなこともありません。
みんながみんな当たり前のようにMVを撮ってyoutubeに公開する時代です。
あなたは音楽を見つける時どうのような形で見つけますか?
それはyoutubeだったりsoptifyだったり様々だとは思いますが、入口はSNSだと思っています。人のリツイートが回ってきたから、おすすめしてたから 大体そういうところで視界に入ってしまい、ワンタッチで聞いてしまうわけです。
リスナーはその時その添付ファイルを再生するかしないか選択するわけですが、静止画だけの場合とそれらしい映像がついている場合、結果は確実に変わってきます。
タッチするまで音声が再生されないという形式の投稿にもかかわらず静止画だけではタッチして聞くフェイズまでいってくれという方が難しいと思います。
今の音楽は音だけではなくビジュアルも含んだ総合芸術です。
結局のところ人間は聴覚情報より視覚情報の方が重要としているため、音だけで勝負なんて言ってられない時代にもうなりました。
映像とは現代においてはあなたの曲を聴いてもらうための入り口として必需品であり、早急に作るべきものであるわけです。
2.MVはめっちゃ高い
MVは高いんです。みんな撮らない/撮れなかった理由はこれに尽きます。
今回はリリックビデオなどではなくメンバーの演奏シーンが移るようなものを指しますが、普通にプロに依頼したら20~40万くらいはかかります。
案外映像作家さんも機材をすべて個人所有しているわけではなくて、色々なものをレンタルしていたりするのでしょうがない金額とも言えます。(音楽もライブ機材レンタルが主流になると幸せなのにと思います....)
プロにお願いすることで得られる恩恵としては以下のようなものがあると考えています。
- 暗所撮影可能
- 背景ボケetc カメラのメリット
- 切り替えエフェクトの豊富さ
- 編集の手間がない
暗所撮影とカメラ特有のメリットというと中身が少しかぶっていますが、プロにお願いしていると証明もレンタルしてくれていたりするので暗所でも余裕で撮影ができますし、一眼レフ特有の玉ボケを使って幻想的な映像に仕上がります。
また、編集能力も格段に上です。平凡な映像も切り替えエフェクト等でおしゃれに見せることができます。
これだけ恩恵があるなら高くても頷けます。ただ、映像は案外自分でも作れるなあと感じています。少なくともDTMもより断然簡単にクオリティを高そうに見せられます。
でも逆に条件を満たせていれば自分でも作れることになりませんか?
- 暗所撮影可能 → 明るいところで撮影
- 背景ボケetc カメラのメリット
- 切り替えエフェクトの豊富さ → 派手なエフェクトを使わない
- 編集の手間がない → 自分で頑張る
しっかり明るいところで、3Dモデリングだったり派手なエフェクトにこだわらなければカメラ代だけで案外作れることがわかります。
これならやっぱり安い。 少しできそうな気になってきましたか?
3.カメラはiphone?
一眼レフカメラ等を使えば気軽に背景ボケした映像とかも撮れますよ~って話していましたが、そもそも画質等の問題で素人が撮ることは不可能でしょって思われるかもしれませんがそんなことないです。iphoneでも撮影できます。
MVを作ったあなたはそれを用いて何もするかもう一度確認しましょう。
SNSでの広報ですよね。
SNSで使うにはどれだけのスペックが必要になるのかを見ます。
①画質
まずSNS、今回はtwitter、instagram、lineのタイムライン辺りを対象にします。
そんなに画質が必要にならないことは明白ですよね? サービスによって再生時の画質上限値がありますし、大体1080p(フルHD画質)くらいが上限なもんです。
問題のyoutube。これもフルHDであれば問題ないですが欲を言えば2K画質出せれば良いなあってくらいで、フルHD画質でも問題ありません。今じゃ8K6Kなんてもののありますが、youtuberの画質も大体良くても2Kくらいです。そもそも数年前までフルHDくらいの画質でしたから......
②コマ数
フレームレートってご存じですか? 映像にあまり関心のなかった人には聞きなれない単語かもしれません。
フレームレートは、動画において、単位時間あたりに処理させるフレーム数(静止画像数、コマ数)である。通常、1秒あたりの数値で表し、fps(英: frames per second=フレーム毎秒)という単位で表す。
つまり1秒間に何コマ表示させるかという話になります。(単位fps)
ミュージックビデオの多くは1秒で24コマ、つまり24fpsで作成されます。
TVは29.97fpsだったりするのですが、映画が24fpsってところでMVも24fpsで作成されることが多いようです。ただ24じゃないといけないということはなく、自分は30fpsでも問題と考えます。
ちなみにyoutuberなどにみられるヌルヌル動く動画60fpsとかの動画です。あれはやりすぎなのでやめましょう。
③満たすカメラ
必要なスペックって
・HD画質(できれば2K以上)
・24か30fpsで撮影
になります。
次にiphone。 このデータはiOS 11以降のものです。
画質 | フレームレート | 1分間の保存サイズ | 備考 |
---|---|---|---|
HD画質 (720p) |
30fps | 40MB | 領域節約 |
フルHD画質 (1080p) |
30fps | 60MB | デフォルト |
60fps | 90MB | よりスムーズ | |
4K動画 | 24fps | 135MB | 映画のスタイル |
30fps | 170MB | 高解像度 | |
60fps | 400MB | 高解像度、よりスムーズ |
※4K動画の24fpsと60fpsは、iPhone 8またはXのみで選択可能https://usedoor.jp/howto/digital/iphone-ipad/douga-video-satsuei-gashitsu-framerate-henkou/ より参照
最近のiphoneはホントにすごいと思います。
もうiphone11 proとか持ってたら十分本格的な映像を作れると自分は思います。
iphone8以降を持っているメンバーがいればMVを撮影できると思うと時代は本当に変わりました。みんな気づいていないだけでポケットの中にチャンスはあったわけです。
4.結論と次回への引継ぎ
結局MV作るのに何がいるのかまとめます。
- カメラ → iphone(8以降の機種)
- 編集 → PC
これだけです。みんなiphoneを握りしてMVを作り出そう!
次回は撮影に向けの準備について